バルトルシャイティス著作集 2

アナモルファーズ

アナモルフォーズ 

ユルギス・バルトルシャイティス 著
高山宏 訳

発売日 1992/01/20

判型 菊判   ISBN 978-4-336-03138-9

ページ数 380 頁   

定価 5,874円 (本体価格5,340円)

シリーズ: バルトルシャイティス著作集
怪物、錯視、歪鏡といった一連の文化的周縁現象の研究により、〈逸脱〉の視点からヨーロッパ文化史の書きかえを精力的に展開、その恐るべき博引旁証と珍奇な図版の数々によって人々を驚倒せしめた、リトアニア出身の異端の美術史家ユルギス・バルトルシャイティスの代表的著作を集大成。

【内容紹介】

ルネサンスが生んだ視線の神話〈遠近法〉を破壊するアナモルフォーズ、歪曲遠近法の系譜を追って、17世紀西欧を中心に、古代ギリシア、中国にまで怖るべき資料の博捜が始まる。錯視と逸脱の美術史。

【著者紹介】

ユルギス・バルトルシャイティス (ユルギスバルトルシャイティス)

1903年~1988年。リトアニア生まれ。美術史家。同じく美術史家H・フォシヨンの娘婿で、大ビータウタス大学の美術史教授を経てパリに定住し、歴史・考古学、神話学、神秘学などの該博な知識を駆使したユニークな美術史を講じた。

高山宏 (タカヤマヒロシ)

1947年生まれ。東京大学人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学教授。著書に『アリス狩り』、『目の中の劇場』(青土社)、『世紀末異貌』(三省堂)、『奇想天外・英文学講義』(講談社)、『殺す・集める・読む』(創元ライブラリ)、訳書にバロルスキー『とめどなく笑う』(ありな書房、共訳)、シャーマ『記憶と風景』(河出書房新社、共訳)、『レンブラントの目』(河出書房新社)など多数。