十八世紀叢書 10

ヒキョウノコトバ

秘教の言葉

もうひとつの底流  

マルチネス・ド・パスカリ/ルイ=クロード・ド・サン=マルタン 著
今野喜和人/長谷川光明 訳

発売日 2008/08/25

判型 A5判   ISBN 978-4-336-03920-0

ページ数 488 頁   Cコード 0398

定価 10,450円 (本体価格9,500円)

シリーズ: 十八世紀叢書
「一切の事柄が論議され、分析され、揺り動かされた」啓蒙の時代――十八世紀フランス。本叢書では、十八世紀フランスに関する伝統的な諸研究、すなわち揺り動かされた堅い地殻の表層の実態を提示するのではなく、知の世界の激震によって明るみに出されたこれまで隠されていた次元―地殻に埋もれていた未知の断層の諸層を巡る証言を提供する。斬新な切り口で十八世紀フランスのフロンティアを切り拓かんとする一大叢書である。

【内容紹介】

人間および万物の起源とその最終目的である再統合の神話『諸存在の再統合論』。原初の栄光と転落、キリストの普遍的働きを、錬金術・数秘学・自然魔術などを重ね合わせて論証した『誤謬と真理』他を収録。

【著者紹介】

マルチネス・ド・パスカリ (マルチネスドパスカリ)

ルイ=クロード・ド・サン=マルタン (ルイクロードドサンマルタン)

今野喜和人 (コンノキワヒト)

1954年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、静岡大学名誉教授。専攻、比較文学比較文化。
著書に、『啓蒙の世紀の神秘思想――サン=マルタンとその時代』(東京大学出版会、2006)、訳書に、[ルイ=クロード・ド・サン=マルタン]『クロコディル――一八世紀パリを襲った鰐の怪物』(国書刊行会、2013)、イーヴリン・アンダーヒル『神秘主義』(ナチュラルスピリット、2016、共訳)、オズヴァルド・ヴィルト『中世絵師たちのタロット』(国書刊行会、2019)、ジャン゠クリストフ・リュファン『永遠なるカミーノ』(春風社、2020)、他多数。

長谷川光明 (ハセガワミツアキ)

1968年生まれ。東京都立大学大学院博士課程修了。首都大学東京・駒澤大学講師。専攻フランス文学。主な訳書に、ウィリアム・J・ブースマ『ギヨーム・ポステル―異貌のルネサンス人の生涯と思想』(法政大学出版局、2010)がある。