1945:もうひとつのフランス 6

フタツノハタ

ふたつの旗 下

リュシアン・ルバテ 著
岩崎力 訳

発売日 1997/07/20

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03950-7

ページ数 772 頁   

定価 8,580円 (本体価格7,800円)

シリーズ: 1945:もうひとつのフランス (モウヒトツノフランス)
フランス現代史の闇の領域を構成する彼ら──コラボラトゥール(対独協力者)。すぐれて文学的香りの高い成果をあげながら、その政治的立場ゆえ長らく抹殺のうきめにあった特異な作家たちをとりあげ、文学的代表作ならびにその思想を最も鮮明に反映した証言(ドキュメント)をそれぞれにピック・アップ、大戦間のフランスに従来とは異なった角度から照明をあてた異色の文学・現代史シリーズ。

【内容紹介】

生命感あふれる一人の美しい女性アンヌ=マリーを軸に、2人の若者がおりなす濃密なエロティシズムと信仰の空間。勝利をうるは神の旗? 悪魔の旗? 古典芸術にも比すべきルバテ渾身の獄中作。

【著者紹介】

リュシアン・ルバテ (リュシアンルバテ)

岩崎力 (イワサキツトム)

1931年生まれ。1957年東京大学大学院修士課程修了、20世紀フランス文学・比較文学専攻、東京外国語大学名誉教授。プール学院大学教授。主要訳書-ラルボー「A・O・バルナブース全集」、ペインター「マルセル・プルースト-伝記」、マルロー「希望」、ユルスナール「黒の過程」、ソレルス「ゆるぎなき心」他。