フランス世紀末文学叢書 5

セメクノニワ

責苦の庭

オクターヴ・ミルボー 著
篠田知和基 訳

発売日 1984/06/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02711-5

ページ数 300 頁   

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

シリーズ: フランス世紀末文学叢書
爛熟と頽廃の19世紀末――物質的な繁栄をみながら精神的に荒廃したこの時代に、俗世界へ背を向け、絶対の彼方にありうべからざる人工楽園を創出せんとした美の使徒たち。一時は忘却の底へ沈んだかにみえながら、ここ数年、にわかに脚光を浴びつづけている近代文学の源泉、フランス世紀末文学の最も香り高き作品を15巻に編んだ本邦初の一大アンソロジー。

【内容紹介】

破壊と腐敗の天使、宿命の女クララによって「私」は妖しい花が咲きみだれる中国の「責苦の庭」に案内される……。地上の楽園ならぬ地上の地獄が白日夢さながら描き出されるミルボーの最大傑作。初の完訳版。

【著者紹介】

オクターヴ・ミルボー (オクターヴミルボー)

1848年~1917年。フランスの作家、劇作家。ジャーナリストとして出発し、1899年に『責苦の庭』を発表して注目を浴びる。続いて発表した小説『小間使いの日記』や演劇脚本『事業は事業』で自然主義作家としての地位を確立した。

篠田知和基 (シノダチワキ)

1943年生まれ。グルノーブル大学博士課程修了。パリ第8大学文学博士。名古屋大学名誉教授。著書に『幻影の城 ネルヴァルの世界』(思潮社)、『人狼変身譚 西欧の民話と文学から』(大修館書店)、訳書にネルヴァル『阿呆の王』『オーレリア 夢と生』(ともに思潮社)、『ノディエ幻想短篇集』(岩波文庫)などがある。