フランス世紀末文学叢書 3

ヘキギョクノツエ

碧玉の杖

アンリ・ド・レニエ 著
志村信英 訳

発売日 1984/05/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02709-2

ページ数 210 頁   

定価 2,420円 (本体価格2,200円)

シリーズ: フランス世紀末文学叢書 (フランスセイキマツブンガクソウショ)
爛熟と頽廃の19世紀末――物質的な繁栄をみながら精神的に荒廃したこの時代に、俗世界へ背を向け、絶対の彼方にありうべからざる人工楽園を創出せんとした美の使徒たち。一時は忘却の底へ沈んだかにみえながら、ここ数年、にわかに脚光を浴びつづけている近代文学の源泉、フランス世紀末文学の最も香り高き作品を15巻に編んだ本邦初の一大アンソロジー。

【内容紹介】

典雅な作風で永井荷風に鍾愛された詩人レニエの、バロック趣味をたたえた処女散文集。ひとりのダンディの生涯の8つのエピソードからなる連作短篇『アメルクール卿』。『青髭の六度目の結婚』等収録。

【著者紹介】

アンリ・ド・レニエ (アンリドレニエ)

志村信英 (シムラノブユキ)

1948年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。著書に『ランボーと暁』(東海大学出版会)、訳書にサマン『青き眼の半獣神』(森開社)、ラフォルグ『ステファーヌ』(森開社)などがある。