バベルの図書館 13

レオン・ブロワ  

レオン・ブロワ  

薄気味わるい話  

レオン・ブロワ 著
田辺保 訳

発売日 1989/05/29

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02568-5

ページ数 180 頁   

定価 1,923円 (本体価格1,748円)

シリーズ: バベルの図書館
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。

【内容紹介】

「私は毒を入れてしまったのです……」教会のざんげ室からもれる女の声を、ふとジャックは耳にとめた。わが母の声によく似た声。不安にかられて帰宅した彼に、母が「煎じ薬はいかが……」とすすめる……(『煎じ薬』)。地図帳、旅行案内、トランクなどを用意しながら、どこへ行こうとしても常に列車に遅れ町から出る事のできない夫婦の話(『ロンジュモーの囚人たち』)。この世を神の書跡と天使の暗号として解読するレオン・ブロワの奇妙奇天烈な物語集。

【著者紹介】

レオン・ブロワ (レオンブロワ)

田辺保 (タナベタモツ)

1930年~2008年。京都大学大学院仏文科博士課程単位取得中退。大阪市立大学名誉教授。著書・訳書多数の業績に対しフランス政府よりパルム・アカデミック・シュヴァリエ受賞。