バベルの図書館 12

マイリンク  

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ナペルス枢機卿  

グスタフ・マイリンク 著
種村季弘 訳

発売日 1990/06/18

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02567-8

ページ数 105 頁   

定価 1,388円 (本体価格1,262円)

シリーズ: バベルの図書館
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。

【内容紹介】

世界大戦の機械大量殺戮を背景に、主人と従僕が月遊病幻覚のなかで入れかわる多重人格綺譚(『月の四兄弟』)。人間の時間を吸う怪物〈時間-蛭〉、その呪縛を逃れて永世を可能にする呪文〈VIVO〉の秘密(『J・H・オーベライト、時間-蛭を訪ねる』〉。恐るべき毒草アコニトゥム・ナペルスの秘密をにぎるナペルス枢機卿とその秘密結社の呪い(『ナペルス枢機卿』)。オアカルティズムの世界を背景に、神秘と怪奇のあやなすマイリンクの短篇三篇。

【著者紹介】

グスタフ・マイリンク (グスタフマイリンク)

1868-1932。オーストリアの作家。神秘小説「ゴーレム」で名高い。

種村季弘 (タネムラスエヒロ)

1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。