世界幻想文学大系 12

シジントキョウジンタチ

詩人と狂人達

G・K・チェスタトン 著
福田恆存 訳

発売日 1989/06/21

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02512-8

ページ数 324 頁   

定価 2,670円 (本体価格2,427円)

シリーズ: 世界幻想文学大系
近代日本文学界の私小説的、自然主義的風土の故に、久しく貶められてきた幻想の文学が、今甦る。“進歩”と“科学”の西欧の地下にひそむ“もうひとつの西欧”が生んだ目眩めくような驚異と幻想の物語、そして恐怖と戦慄の物語、解体してゆく自我、噴出する言語の暴力……。本大系の出現によって“もうひとつの西欧”の、異端にして激越なる言語と想像力はその全貌をあらわすであろう。造本=杉浦康平+鈴木一誌

【内容紹介】

アレゴリックな神学的幻想小説の作家として、また推理作家、批評家、劇作家、詩人としても知られるチェスタトンが、ひとりの詩人画家の周囲に起こる奇怪な出来事を、狂人達への共感とともに解き明かす連作小説集。

【著者紹介】

G・K・チェスタトン (ギルバート・ケイスチェスタトン)

1874年~1936年。英国の小説家・批評家。「ブラウン神父」ものの推理小説でも有名。

福田恆存 (フクダツネアリ)

1912年~1994年。東京帝国大学文学部英吉利文学科卒。評論家、翻訳家、劇作家、演出家として活躍。日本芸術院会員。