ミステリウム

ミステリウム

エリック・マコーマック 著
増田まもる 訳

発売日 2011/01/24

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05318-3

ページ数 320 頁   Cコード 0097

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

【内容紹介】

小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。だが、町の薬剤師の手記には、戦死者の記念碑や墓石がおぞましい形で破壊され、殺人事件が起こったと書かれていた。語り手である「私」は、行政官の命により、これらの事件を取材することを命ぜられるが、その頃、町は正体不明の奇病におかされ、全面的な報道管制が敷かれ、人々は次々に謎の死をとげていた。真実を突き止めようと様々な人物にインタビューをする「私」は、果たしてその真実を見つけることができるのか……。謎が謎を呼ぶ、不気味な奇想現代文学ミステリの傑作!

【著者紹介】

エリック・マコーマック

1938年スコットランド生まれ。現在カナダ在住。マニトバ州ウィニペグのセント・ジェローム大学教授。著書に『隠し部屋を査察して』Inspecting the Voults(1987)、『パラダイス・モーテル』The Paradise Motel(1989)、『ミステリウム』The Mysterium(1993)[本書]ほか。

増田まもる (マスダマモル)

1949年宮城県生まれ。早稲田大学文学部中退。英米文学翻訳家。訳書にマコーマック『パラダイス・モーテル』『隠し部屋を査察して』、バラード『夢幻会社』『楽園への疾走』、マーティン『フィーヴァー・ドリーム上下』(以上、東京創元社)、バンクス『フィアサム・エンジン』、テッパー『女の国の門』(以上、早川書房)、コールダー『デッド・ガールズ』『デッド・シングズ』(トレヴィル)、カミンズ『もしも月がなかったら』『もしも月が2つあったなら』(東京書籍)ほか多数。