ヘンリー・ジェイムズ作品集 2

ポイントンノシュウシュウヒンメイジーノシッタコトオリノナカ

ポイントンの蒐集品/メイジーの知ったこと/檻の中

ヘンリー・ジェイムズ 著
川西進/大西昭男/多田敏男 訳
工藤好美 監修

発売日 2004/03/19

判型 A5判   ISBN 978-4-336-02494-7

ページ数 750 頁   

定価 7,150円 (本体価格6,500円)

シリーズ: ヘンリー・ジェイムズ作品集 (ヘンリージェイムズサクヒンシュウ)
プルーストやジョイスらとともに現代文学の基礎をきずいた作家ジェイムズは、アメリカとヨーロッパという異なる2つの文化圏の複雑な関係を描く「国際状況」小説で高い評価を得たが、他にも心理小説、幻想小説など数多く傑作を残し、独自な美と魅力をひめた小説芸術の世界を現出させた。代表的な長篇小説をはじめとして中短篇、評論、随筆など、「言葉の芸術家」ジェイムズの魅力溢れる文学を一堂に収録した初めての作品集。

【内容紹介】

複雑な家庭環境の中で成長する少女メイジーの意識を通して、大人の醜い、怖ろしい、愚かしい世界を描く中篇『メイジーの知ったこと』、社交界ゴシップを扱った『ポイントンの蒐集品』、他。

【著者紹介】

ヘンリー・ジェイムズ (ヘンリージェイムズ)

1843年~1916年。アメリカに生まれる。兄はプラグマティズムを代表する哲学者・ウィリアム・ジェイムズ。裕福な家に生まれ、少年期よりヨーロッパ各国を訪問し、国際的な感覚を身につけた。ハーバード大学を中退後、小説を発表し始める。英国に拠点を移し、モーパッサンやフローベール、ゾラ、テニソン、ジョージ・エリオットらと交友した。心理主義的長編の佳作を多く残し、英米心理主義小説の先駆者として知られる。19世紀から20世紀の英米文学を代表する小説家。

川西進 (カワニシススム)

大西昭男 (オオニシアキオ)

多田敏男 (タダトシオ)

工藤好美 (クドウヨシミ)

1898年~1992年。早稲田大学英文科卒業。オックスフォード大学教授、京都大学教授などを歴任。訳書に「ジョージ・エリオット著作集」など多数。