文学の冒険

パタゴニアエキスプレス

パタゴニア・エキスプレス

ルイス・セプルベダ 著
安藤哲行 訳

発売日 1997/12/26

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03956-9

ページ数 224 頁   

定価 2,090円 (本体価格1,900円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

独裁政権下のチリから亡命し、世界各国を彷徨した経験をもとに綴ったユーモア溢れる短篇集。虐待を受けても、理想を失っても、人生はやはり生きるにふさわしいとする作者の優しい視線が伝わってくる快作。

【著者紹介】

ルイス・セプルベダ (ルイスセプルベダ)

安藤哲行 (アンドウテツユキ)

1948年岐阜県生まれ。ラテンアメリカ文学研究者。摂南大学名誉教授。著書に『現代ラテンアメリカ文学併走』(松籟社)、訳書に、レイナルド・アレナス『夜になるまえに』『夜明け前のセレスティーノ』、ルイス・セプルベダ『パタゴニア・エキスプレス』(いずれも国書刊行会)、マヌエル・プイグ『天使の恥部』(白水社)、カルロス・フエンテス『老いぼれグリンゴ』、ホルヘ・ボルピ『クリングゾールをさがして』、マリアーナ・エンリケス『わたしたちが火の中で失くしたもの』(いずれも河出書房新社)、エルネスト・サバト『英雄たちと墓』(集英社)、レイナルド・アレナス『ハバナへの旅』、マルタ・トラーバ『陽がかよう迷宮』(いずれも現代企画室)、フアン・ホセ・アレオラ『共謀綺談』(松籟社)、ホセ・エミリオ・パチェーコ『メドゥーサの血』(まろうど社)などがある。