文学の冒険

リトルビッグ

リトル、ビッグ  2

ジョン・クロウリー 著
鈴木克昌 訳

発売日 1997/07/21

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03581-3

ページ数 376 頁   

定価 2,860円 (本体価格2,600円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

妖精の国に通じるドアを持つ大邸宅エッジウッドを舞台に、その邸に代々住む一族が経験するさまざまな神秘、謎と冒険を描いた、彼岸と此岸が交錯する壮大なファンタジー。世界幻想文学賞受賞作。

【著者紹介】

ジョン・クロウリー (ジョンクロウリー)

1942年、アメリカ・メイン州に生まれる。ニューヨークでテレビ・映画関係の仕事に携わった後、小説家を志す。75年長編第一作「ディープ」を発表、一躍脚光を浴びる。以後、マサチューセッツの田舎町を転々としながら、「エンジン・サマー」(79)「リトル、ビッグ」(81)「愛と眠り」(94)など、次々と傑作長編小説を書き継ぐ。ヴォネガット、ブラッドベリの流れを汲む、SF/ファンタジー界の異才作家。

鈴木克昌 (スズキカツマサ)

一九五四年、静岡県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。幻想文学研究家。訳書にH・R・ウェイクフィールド「赤い館」(共訳、国書刊行会)などがある。清酒「静ごころ」醸造元でもある。