文学の冒険

ジュウリョクノニジ

重力の虹  2

トマス・ピンチョン 著
越川芳明/佐伯泰樹/植野達郎/幡山秀明 訳

発売日 1993/07/28

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03058-0

ページ数 490 頁   Cコード 0397

定価 3,135円 (本体価格2,850円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

【著者紹介】

トマス・ピンチョン (トマスピンチョン)

1937年、ニューヨーク州ロングアイランドに生まれる。1953年、コーネル大学物理工学科に入学。途中2年間の海軍生活を経て、1957年復学、英文科に入り、学生文芸誌「コーネル・ライター」の編集に参加。大学卒業後、シアトルのボーイング社に就職(62年退社)。1960年、短篇「エントロピー」発表。1963年、処女長編『V.』を発表、ウィリアム・フォークナー賞受賞。以後、公式な場から姿を消し、その素顔は謎に包まれる。

越川芳明 (コシカワヨシアキ)

一九五二年、千葉県生まれ。筑波大学博士課程中退。現在、明治大学教授。著書に、「アメリカの彼方へ」(自由国民社)、編著に「世界×現在×文学 作家ファイル」(国書刊行会)、訳書に、スティーブ・エリクソン「彷徨う日々」(筑摩書房)などがある。

佐伯泰樹 (サエキヤスキ)

一九五二年、富山県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在、東京工業大学教授。訳書に、フィリップ・ロス「欲望学教授」(集英社)、「フィッツジェラルド短篇集」(岩波書店)、「笑いの新大陸--アメリカ・ユーモア文学傑作選」(白水社、共訳)などがある。

植野達郎 (ウエノタツロウ)

一九四八年、滋賀県生まれ。東京学芸大学修士課程修了。現在、実践女子大学教授。論文に、「『八月の光』の複層性」、著書に、「アメリカ文学のヒーロー」(成美堂、共著)などがある。

幡山秀明 (ハタヤマヒデアキ)

一九五四年、茨城県生まれ。筑波大学博士課程中退。現在、宇都宮大学助教授。著書に、「アメリカの小説--理論と実践」(リーベル出版、共著)、「アメリカ文学のヒーロー」(成美堂、共著)、訳書に、「アメリカ文学作家作品事典」(本の友社、共訳)などがある。