文学の冒険

ソウハイッテモトブノハヤサシイ

そうはいっても飛ぶのはやさしい 

ヴィスコチル/カリンティ 著
千野栄一/岩崎悦子 訳

発売日 1992/07/08

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03064-1

ページ数 284 頁   

定価 2,030円 (本体価格1,845円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

奇抜なアイデアと絶妙な語り口、チャペク以降のチェコを代表するファンタジー作家と、人生のグロテスク、不条理を見つめる、ハンガリーの〈エンサイクロペディスト〉。異色2作家の傑作短編の粋を集成。

【著者紹介】

ヴィスコチル (ヴィスコチル)

カリンティ (カリンティ)

千野栄一 (チノエイイチ)

一九三二年、東京都生まれ。東京外国語大学外国学部、東京大学文学部、カレル大学哲学部卒業。現在、東京外国語大学教授。著訳書に「ポケットのなかのチャペック」(晶文社)、「チェコ語の入門」(共著)、「エクスプレス・チェコ語」(以上、白水社)、「注文の多い言語学」、「プラハの古本屋」(以上、大修館書店)、「外国語上達法」(岩波書店)、カフカ「アメリカ」(新潮社)、チャペック「ロボット(R・U・R)」(岩波書店)、クンデラ「存在の耐えられない軽さ」(集英社、「ギャラリー・世界の文学⑫」所収)などがある。

岩崎悦子 (イワサキエツコ)

一九四三年、鎌倉市生まれ。東京教育大学文学部卒業。現在、ユック舎編集長、外務省語学研修所教授。著訳書に、「ハンガリー語Ⅰ」(共著)、「ハンガリー短篇集Ⅰ・Ⅱ」(訳注、以上、大学書林)、コンラード「ケースワーカー」(恒文社)、ヤニコフスキー「ひみつのにあう家」(大日本図書)などがある。