文学の冒険

ウォーターメソッドマン

ウォーターメソッドマン

ジョン・アーヴィング 著
川本三郎/柴田元幸/岸本佐知子 訳

発売日 1991/10/08

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02464-0

ページ数 300 頁   

定価 1,869円 (本体価格1,699円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

大人になりきれない男、ボーガス・トランパーの調子っぱずれの人生を、神話・映画脚本・手紙文等様々なテキストを用いて描き出す異色の長篇。猥雑で活力に満ちた“愉しい”実験小説。

【著者紹介】

ジョン・アーヴィング (ジョンアーヴィング)

川本三郎 (カワモトサブロウ)

一九四四年、東京生まれ。東京大学卒。評論家。主著として「感覚の変容」(文藝春秋)、「マイ・バック・ページ」(河出書房新社)。訳書に「カポーティとの対話」(文藝春秋)ほかがある。

柴田元幸 (シバタモトユキ)

翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザーなど現代アメリカ小説の翻訳多数。主な訳書にマーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社、2017年)、スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』(白水Uブックス、2003年)、エドワード・ゴーリー『うろんな客』(河出書房新社、2000年)。主な著書に『ケンブリッジ・サーカス』(新潮文庫、2018年)。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。

岸本佐知子 (キシモトサチコ)

1960年生まれ。翻訳家。訳書に、ウィンターソン『さくらんぼの性は』ベイカー『中二階』(ともに白水社)、ジョーンズ『拳闘士の休息』(新潮社)など。