ミステリーの本棚

ギンノカメン

銀の仮面

ヒュー・ウォルポール 著
倉阪鬼一郎 訳

発売日 2001/10/12

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-04244-6

ページ数 285 頁   

定価 2,420円 (本体価格2,200円)

シリーズ: ミステリーの本棚
20世紀初頭、雑誌文化の隆盛とともに、ミステリーの黄金時代はまず短篇によって幕を開けた。快刀乱麻の名探偵、百発百中の怪盗、パラドックス、ブラックユーモア、奇妙な味……。里程標的短篇集リスト〈クイーンの定員〉に選ばれた名作を中心に、本格から異色作まで、多彩な魅力に満ちた中短篇集を紹介、失われた物語の楽しさ、謎の魔力を現代に喚び戻し、ミステリーの原点をさぐる夢のコレクション。

【内容紹介】

孤独な中年女性の日常への美しくも不気味な侵入者をえがいて、乱歩が〈奇妙な味〉の傑作と絶賛した「銀の仮面」他、絶妙な筆致で不安と恐怖の物語を織り上げる名匠ヒュー・ウォルポールの本邦初の傑作集。

【著者紹介】

ヒュー・ウォルポール (ヒューウォルポール)

倉阪鬼一郎 (クラサカキイチロウ)

一九六〇年三重県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒、同大学院日本文学専攻中退。作家・翻訳家・俳人。著書に短篇集「怪奇十三夜」、句集「怪奇館」など、訳書にウエイクフィールド「赤い館」(共訳・国書刊行会)、「怪奇小説の世紀」(共訳・国書刊行会)などがある。