クラテール叢書 5

センキュウヒャクネンノプリンス

1900年のプリンス

フィリップ・ジュリアン 著
志村信英 訳

発売日 1987/02/19

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02455-8

定価 3,740円 (本体価格3,400円)

シリーズ: クラテール叢書
古代ギリシアの饗宴で、芳醇な葡萄酒を満々と湛えていた大盃《クラテール(混酒器)》、それが今、われわれの前に置かれた。汲めども尽きぬ知識の泉、快い幻想の微睡、あるいは激しい論議の沸騰。香り高い文学の古典から最新の思想研究、社会批評の問題作まで、斬新な知的興奮をお届けするシリーズ。これらの書物がそれぞれに開く扉の向こうには、めくるめく知の冒険が待ち受けている。

【内容紹介】

『さかしま』のデゼサントと『失われた時を求めて』のシャルリュス男爵のモデル、耽美主義者モンテスキュー伯爵。世紀末ヨーロッパ芸術界・社交界に君臨した貴族詩人の評伝。「モンテスキュー詩抄」併録。

【著者紹介】

フィリップ・ジュリアン (フィリップ・ジュリアン)

1921年~1977年。フランス・ボルドーに生まれ、画家、また美術評論家として19世紀末文芸・芸術研究に優れた業績を残す。

志村信英 (シムラノブユキ)

1948年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。著書に『ランボーと暁』(東海大学出版会)、訳書にサマン『青き眼の半獣神』(森開社)、ラフォルグ『ステファーヌ』(森開社)などがある。