BDコレクション

アランノセンソウ

アランの戦争

アラン・イングラム・コープの回想録  

エマニュエル・ギベール 著
野田謙介 訳

発売日 2011/01/10

判型 B5変型判   ISBN 978-4-336-05294-0

ページ数 312 頁   Cコード 0997

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

シリーズ: BDコレクション
本邦初のバンドデシネコレクション遂に刊行!1990年代以降の、芸術性が高く内省的なムーブメントを取り上げた、画期的なシリーズ。

【内容紹介】

ある日、作者ギベールはアメリカ人、アラン・イングラム・コープと出会い、親交が始まる。アランの戦争体験を聞いたギベールはBDにすることを申し出る。ギベール30歳、アラン69歳のときだった。生涯を大きく決定した戦争体験という青春の日々―訓練で出会った戦友たち、フランス・ドイツ・チェコの行軍で知り合った人びととの交友―を振り返るアランの人生が、淡々と、ユーモラスに彩られていく。節制された筆致で、戦争のなかの日常の記憶がアランの声とともに再生し、見事に結晶化された、戦争バンドデシネ作品の傑作。

【著者紹介】

エマニュエル・ギベール (エマニュエルギベール)

1964年、フランス・パリ生まれ。ENSAD(国立高等装飾美術学校)に短期間通ったのち、6年をかけて、ナチス台頭を描いた野心作『ブリュンヌ Brune』を92年に発表。94年には、パリのヴォージュ広場にて新進気鋭のラソシアシオン系BD作家たちと共同アトリエを持つ。ラソシアシオン社の雑誌『ラパンLapin』に多くの作品を発表。日本でも『モーニング』誌に作品を掲載。2003年には写真家のディディエ・ルフェーヴルと組み、BDと写真を組み合わせた作品でアフガニスタンの情景を再現した。

野田謙介 (ノダケンスケ)

1977年神戸生まれ。マンガ研究家。訳者に、ティエリ・グルンステン『マンガのシステム――コマはなぜ物語になるのか』(青土社)。