コハン

湖畔

ジョン・マクガハン 著
東川正彦 訳

発売日 2010/01/20

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-05172-1

ページ数 410 頁   Cコード 0097

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

【内容紹介】

ロンドンからアイルランドの田舎の湖畔に越してきた一組の夫婦。近隣の住民との濃密な交流、労働と収穫の喜び、生、死――ゆるやかに流れる日々の営みを滋味溢れる筆致で描いた、マクガハン晩年の名作。

【著者紹介】

ジョン・マクガハン (ジョンマクガハン)

1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。『女たちのなかで』(1990)でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞、またイギリスのブッカー賞の候補作にもなった。現代アイルランドを代表する作家の一人である。2006年死去。

東川正彦 (ヒガシカワマサヒコ)

1946年東京都生まれ。早稲田大学卒業。小説に、「虹」(『群像』一九七〇年)、翻訳にジョン・マクガハンの『青い夕闇』『小道をぬけて』『湖畔』(いずれも国書刊行会)などがある。