アオイユヤミ

青い夕闇

ジョン・マクガハン 著
東川正彦 訳

発売日 2005/06/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04708-3

ページ数 248 頁   

定価 2,420円 (本体価格2,200円)

【内容紹介】

アイルランドの小さな村を舞台に、専制的な父親の元で、自分の将来についてさまざまに思い悩んで成長していく一人の若者の姿を、実験的手法を用いて赤裸々に描き、刊行当時発禁処分まで受けた青春小説の傑作。

【著者紹介】

ジョン・マクガハン (ジョンマクガハン)

1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。『女たちのなかで』(1990)でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞、またイギリスのブッカー賞の候補作にもなった。現代アイルランドを代表する作家の一人である。2006年死去。

東川正彦 (ヒガシカワマサヒコ)

1946年東京都生まれ。早稲田大学卒業。小説に、「虹」(『群像』一九七〇年)、翻訳にジョン・マクガハンの『青い夕闇』『小道をぬけて』『湖畔』(いずれも国書刊行会)などがある。