オトコノジジョウオンナノジジョウ

男の事情 女の事情

ジョン・マクガハン 著
奥原宇/清水重夫/戸田勉 編

発売日 2004/06/14

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04631-4

ページ数 252 頁   

定価 2,530円 (本体価格2,300円)

【内容紹介】

雨。このダブリンのいつもの天気が僕の恋と傘を結びつけた。一夜限りの情事、少年の性の目覚め。アイルランドの世相を、哀しく、エロティックな筆致で描いた、現代アイルランド第一の作家の傑作短篇集。

【著者紹介】

ジョン・マクガハン (ジョンマクガハン)

1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。『女たちのなかで』(1990)でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞、またイギリスのブッカー賞の候補作にもなった。現代アイルランドを代表する作家の一人である。2006年死去。

奥原宇 (オクハラタカシ)

一九四二年兵庫県生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。現在、専修大学教授。著書に、『英米文学論集』(南雲堂、共著)、訳書に『風景のイギリス文学』(研究社、共訳)、『ジェイムズ・ジョイス事典』(松柏社、共訳)などがある。

清水重夫 (シミズシゲオ)

一九四三年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学教授。著書に『ジョイスからジョイスへ』(東京堂出版)、『ナチュラリストのパラダイム』(書肆山田)、訳書に、『ブライアン・フリール集』、『トマス・マーフィ集Ⅰ・Ⅱ』、『フランク・マックギネス集』(いずれも新水社)、『マダム・ジャズようこそ!--ミホール・オー・シール詩集』、『僕たちの二重の時--ミホール・オー・シール詩集(2)』(七月堂)などがある。

戸田勉 (トダツトム)

一九五五年神奈川県生まれ。明治学院大学博士課程単位取得退学。現在、山梨英和大学教授。著書に、『連枝の世紀』(透土社、共著)、訳書に、『ジェイムズ・ジョイス事典』(松柏社、共訳)などがある。