ゴシック叢書

ヨルノモリ

夜の森

D.バーンズ 著
野島秀勝 訳

発売日 1983/01/01

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02757-3

ページ数 186 頁   Cコード 0097

定価 2,200円 (本体価格2,000円)

シリーズ: ゴシック叢書
《理性の世紀》18世紀の後半、確実なるものの瓦解を背景に、恐怖とサスペンス、夢とロマンスは、文壇主流からは貶められながらも、今日に至るまで全西欧の文学的感性の在り方を大きく規定してきた。以後の幻想文学の一大源泉となったこのゴシック・ロマンスの古典群から、現代アメリカにおいて幻想的なるものの探求をすすめる《ニュー・フィクション》派までを網羅し、英米文学史を決定的に書き換え、文学を《活性化》する異色のシリーズ。

【内容紹介】

ゴシック的伝統をふまえ特異な文体と時間構造のうちにレスビアニズムを描きつつ《文学のための文学》にまで至った、バーンズ女史の最高傑作。エリオット等の賞讃にもかかわらず、不当に無視されてきた傑作。

【著者紹介】

D.バーンズ (デュナバーンズ)

野島秀勝 (ノジマヒデカツ)

一九三〇年東京に生まれる。東京大学大学院英語英文学博士課程修了。現在、お茶の水女子大学教授。文芸評論家。著書――『V・ウルフ論』『エグザイルの文学』『ロマンス・悲劇・道化の死』『「日本回帰」のドン・キホーテたち』『「誠実」の逆説』『終末からの序章』『自然と自我の原風景』『実存の西部――ノーマン・メイラー論』『迷宮の女たち』『女の伝記』訳書――W・サイファー『文学とテクノロジー』L・トリリング『〈誠実〉と〈ほんもの〉』N・メイラー『黒ミサ』『天才と肉欲』V・ナボコフ『ヨーロッパ文学講義』