江戸怪異綺想文芸大系 5

キンセイミンカンイブンカイダンシュウセイ

近世民間異聞怪談集成

堤邦彦/杉本好伸 編

発売日 2003/03/15

判型 A5判   ISBN 978-4-336-04275-0

ページ数 1,096 頁   

定価 19,800円 (本体価格18,000円)

シリーズ: 江戸怪異綺想文芸大系
徳川文芸の最秘奥部に位置し、今まで気づかれないまま散逸しようとしている、〈怪異〉〈綺想〉の根元資料・テクストを集成し、開示する、新たな視点から編まれた翻刻叢書。「後世に誇るべき貴重な遺産が刊行されることを、心から喜びたい」(京極夏彦氏)、「怪異奇想談の系譜を新しい目で見通し、学界の新動向をも踏まえた好企画」(長谷川強氏)、「貴重な秘本へのアクセスを極めて容易にする」(浜田啓介氏)。

【内容紹介】

化物屋敷伝承、死霊結婚の因習、地獄めぐり――民俗性の強い地方奇談集を中心に、都市部で刊行された怪異談集、弁惑物、蘇生・廻獄譚まで。数多の魅力溢れる物語を内蔵する日本各地の奇談異聞集13篇を収録。

【著者紹介】

堤邦彦 (ツツミクニヒコ)

慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。京都精華大学教授。著書に『女人蛇体 偏愛の江戸怪談史』(角川叢書)など。

杉本好伸 (スギモトヨシノブ)

1951年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。現在、安田女子大学教授。著書に『日本推理小説の源流 本朝桜陰比事(上・下)』(清文堂)、『西鶴諸国はなし』(三弥井書店、共著)、『西鶴と浮世草子研究(第三号)』(笠間書院、共編)などがある。