叢書江戸文庫 13

イッサイチョザンシュウ

佚斎樗山集

飯倉洋一 校訂

発売日 1988/10/25

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02094-9

ページ数 456 頁   

定価 5,060円 (本体価格4,600円)

シリーズ: 叢書江戸文庫
江戸文化を江戸文化たらしめ、近世文学を近世文学たらしめているのは、けっして限られた天才たちとその作品群ではなく、逆にマイナーの位置に甘んじつつ、時代や社会と密着するなかで膨大な作品や資料を遺していったマイナー作家、作品群ではないだろうか。すぐれた文学的効果をあげながらも埋もれようとしている作家、作品を現在の視点で精選し、江戸期本来の価値観に基づいて新しく読者に提供する画期的翻刻叢書。

【内容紹介】

平賀源内はじめ江戸後期の文芸に多大な影響を与えた談義本作者佚斎樗山の著作集。「田舎荘子」「田舎荘子外篇」「雑篇田舎荘子」「再来田舎一休」「河伯井蛙文談」「六道士会録」「英雄軍談」の7篇。

【著者紹介】

飯倉洋一 (イイクラヨウイチ)

一九五六年大分県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、大阪大学教授。専攻、日本近世文学。
上田秋成の思想・表現に関わる研究、近世中後期の上方文壇における人的交流に関わる研究、近世中期の「奇談」書の研究などを行う。
著書に『叢書江戸文庫 佚斎樗山集』(国書刊行会、一九八八年、校訂)、『秋成考』(翰林書房、二〇〇五年)、『上田秋成―絆としての文芸』(大阪大学出版会、二〇一二年)、編著に『秋成文学の生成』(森話社、二〇〇八年、共編)、『なにわ古書肆 鹿田松雲堂五代のあゆみ』(和泉書院、二〇一二年、共編)、『小澤蘆庵 自筆六帖詠藻 本文と研究』(和泉書院、二〇一七年、共編)、『アプリで学ぶくずし字―くずし字学習支援アプリKuLA の使い方』(笠間書院、二〇一七年)など。