日本幻想文学集成 16

ヨシダケンイチ

吉田健一

饗宴  

吉田健一 著
富士川義之 編

発売日 1993/01/11

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03226-3

ページ数 230 頁   

定価 1,923円 (本体価格1,748円)

シリーズ: 日本幻想文学集成
幻想文学の傑作群を作家別に初めて集大成した〈もうひとつの文学誌〉。明治以降現代までの物故作家の中から幻想文学の小説家として重要な33人を選び、その精粋を1人1巻で編集。埋もれた名品も多数発掘。種村季弘、橋本治、別役実、矢川澄子ほか9人による責任編集。 装画・梅木英治

【内容紹介】

ユニークな文体で独自の優雅な文学空間をかたちづくる吉田健一の世界。「海坊主」「空蟬」「道端」「或る田舎町の魅力」「逃げる話」「沼」「邯鄲」「ホレス・ワルポオル」「酒の精」ほか11編。

【著者紹介】

吉田健一 (ヨシダケンイチ)

1912年、東京生まれ。父吉田茂に従って海外各地で育った。ポーやヴァレリーの翻訳から文学活動を開始し、反ロマン主義的批評を数多く執筆するかたわら、『瓦礫の中』など多くの小説も手掛けた。主な著作に『吉田健一全集』がある。

富士川義之 (フジカワヨシユキ)

1938年生まれ。評論家・英文学者。著者に、『風景の詩学』『記憶のランプ』『幻想の風景庭園』など。