日本幻想文学集成 12

ヒサオジュウラン

久生十蘭

海難記  

久生十蘭 著
橋本治 編

発売日 1992/04/02

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03222-5

ページ数 250 頁   

定価 1,923円 (本体価格1,748円)

シリーズ: 日本幻想文学集成
幻想文学の傑作群を作家別に初めて集大成した〈もうひとつの文学誌〉。明治以降現代までの物故作家の中から幻想文学の小説家として重要な33人を選び、その精粋を1人1巻で編集。埋もれた名品も多数発掘。種村季弘、橋本治、別役実、矢川澄子ほか9人による責任編集。 装画・梅木英治

【内容紹介】

明治30年、学侶山口智海は西蔵訳大蔵経を入手すべく単身鎖国状態のチベットに旅立った。密入国が発覚すれば、狂信的なラマ僧の残虐きわまる処刑が待っている……(「新西遊記」)。「新残酷物語」「奥の海」等全6篇。

【著者紹介】

久生十蘭 (ヒサオジュウラン)

1902年~1957年。北海道函館市生まれ。本名・阿部正雄。岸田国士に師事して渡仏。レンズ光学と演劇論を学ぶ。帰国後は雑誌『新青年』などで活躍。主な作品に直木賞受賞作「鈴木主水」、国際短篇小説コンクール一席入選作「母子像」、「魔都」「顎十郎捕物帳」「キャラコさん」等がある。

橋本治 (ハシモトオサム)