日本幻想文学集成 3

ユメノキュウサク

夢野久作

怪夢  

夢野久作 著
堀切直人 編

発売日 1991/04/25

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03213-3

ページ数 256 頁   

定価 1,923円 (本体価格1,748円)

シリーズ: 日本幻想文学集成
幻想文学の傑作群を作家別に初めて集大成した〈もうひとつの文学誌〉。明治以降現代までの物故作家の中から幻想文学の小説家として重要な33人を選び、その精粋を1人1巻で編集。埋もれた名品も多数発掘。種村季弘、橋本治、別役実、矢川澄子ほか9人による責任編集。 装画・梅木英治

【内容紹介】

少女の不可思議な予知能力を扱った「人の顔」ほか「難船小僧」「死後の恋」「微笑」「卵」「童貞」「怪夢」「白菊」「木魂」の全9篇。西原和海氏校定に拠る、面目を一新した新テクストによって収録。

【著者紹介】

夢野久作 (ユメノキュウサク)

明治22 (1889)年1月4日福岡に生まれる。本名杉山泰道。幼名直樹。法号萠圓。父杉山茂丸は近代における政界の黒幕といわれた。旧制修猷館中学を卒業後、近衛歩兵連隊に入隊。慶応義塾大学に入学後、大正2(1913)年に中退。放浪生活ののちに出家し、僧侶となる。大正6(1917)年に還俗し、父の出資による農園を経営する傍ら執筆を開始。結婚し、喜多流の謡曲教授となる。大正8(1919)年に九州日報に入社、記者となる。大正15 (1926)年に「あやかしの鼓」を発表し作家活動を始める。昭和10(1935)年「ドグラ・マグラ」を出版。昭和11年(1936)3月11日逝去、享年47歳。

堀切直人 (ホリキリナオト)