酒井忠夫著作集 1

増補

チュウゴクゼンショノケンキュウ

中国善書の研究  

酒井忠夫 著

発売日 1999/02/15

判型 A5判   ISBN 978-4-336-03901-9

ページ数 576 頁   

定価 17,050円 (本体価格15,500円)

シリーズ: 酒井忠夫著作集
中国明清時代の民衆史とその周辺分野に関する研究の第一人者酒井忠夫博士の初の著作集。その多彩な研究領域の中でも、特に民間宗教としての道教の研究、実地調査に基づいた秘密結社の研究において、また学位論文『中国善書の研究』の成果は、他の追随を許さぬものがある。既発表の論著、論文に新たに手を加えて書き下ろし、博士の60年に及ぶ研究を6巻に集大成。

【内容紹介】

前著『中国善書の研究』は、善書の作製、流通の最盛期であった明末清初期までを扱ったが、さらに清代~民国期の善書の作製、流通状況について明・清王朝の民衆教化策ともからめて述べる。次に日本、台湾、東南アジア、朝鮮等周辺諸国への伝流と影響について考える。また善書と関連する嘉言・教訓集の作製や山人的儒士の作製した教訓書、「清言」類についても触れる。

【著者紹介】

酒井忠夫 (サカイタダオ)

1912年3月25日 福井県坂井郡棗村小幡に生まれる。
1935年3月、東京文理科大学東洋史学科卒業
1935年4月、東京文理科大学助手(東洋史学教室勤務)。
1964年4月、東京教育大学教授。
1974年5月、筑波大学教授・附属図書館長。
1975年4月、筑波大学名誉教授。
主著に、『中国善書の研究』(弘文堂、1960年)、『酒井忠夫著作集』(国書刊行会、1997年~2011年、全6巻)がある。
2010年2月19日逝去。