各界著名人による各界著名人による私が選ぶ国書刊行会の3冊

声優/文筆家/第20代日本SF作家クラブ会長池澤春菜

『比類なきジーヴス』(ウッドハウス・コレクション)

P・G・ウッドハウス 著 森村たまき 訳               

『比類なきジーヴス』。ジーヴスは絶対、と思っていたけれど、シリーズの中から一冊だけ選ぶなんて……なのでとりあえず最初の一冊を。でもウッドハウスはまるっと全部おすすめですから!!(……)(この後シリーズもOKだったことが判明(泣)

『火の書』

ステファン・グラビンスキ 著 芝田文乃 訳               

『火の書』、これももう一冊の『不気味な物語』と悩みました。異様に詳細な悪夢のような短編集、装丁の美しさも素晴らしい。

『宇宙探偵マグナス・リドルフ』(ジャック・ヴァンス・トレジャリー1)

ジャック・ヴァンス 著 浅倉久志 /酒井昭伸 訳             

《ジャック・ヴァンス・トレジャリー》からは、『宇宙探偵マグナス・リドルフ』を。名探偵にしてペテン師、飄々として意地悪でスマートな食えない紳士の活躍がとにかく痛快至極。