yumeno_soujyuuhou

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はまったく忘れていた某木曜日の夢をすぐに思い出した。私が船に乗っていたこと、などなど(つづいて、夢の話。そして、終了)。昼間忘れていた夢を数日後に断片的に思い出すのは初めてではないが、これほどの時間を....

はまったく忘れていた某木曜日の夢をすぐに思い出した。私が船に乗っていたこと、などなど(つづいて、夢の話。そして、終了)。昼間忘れていた夢を数日後に断片的に思い出すのは初めてではないが、これほどの時間をへて、しかも断片的でなく完全に思い出したのは、これが初めてだった。意外な感じがした。というのも、夢の細部を思い出す方法として、目覚めたとき、なにを考えるよりも前にそれを記録しなければならないことには度たび気づいていたからである。?この最後の考察は、もっと先で、特殊な眠りに関する報告として主題にするつもりである。ここでは、注意力を持続させての日々の訓練を六カ月続けたので、覚醒したときに、前夜の夢を覚えていられるようになったことを指摘しておくにとどめておこう。この少年時代から、二十年以上もの間、目が覚めて、夢の記憶を辿れなかったことは一度もなかった。すぐに夢が思い出せたばかりでなく、基本的なあらゆる場面までも思い出せたのである。私たちの日ごろの行動や配慮は、現実生活の反映である夢の本質に大きな影響を与える。日常生活では真実とは実に平凡なことであり、私がいま報告している観察の端緒である自分自身を観察することなど言うまでもないことと思っている。起きている間に夢について思考をめぐらし、それを分析し、描写する私の習慣が、精神的諸要素を無レ意ミ志ニ的サ記ン憶スに映し込ませる結果となり、その記憶が眠っている間に夢となって現れるのである。こうして、ある晩、私は自分が夢を記録し、奇妙な夢を詳述している夢を見た。この特別な状況を、第一部第二章