yumeno_soujyuuhou

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第二章夢日記と最初の結論夢に見たものがだんだん思い出せるようになり、夢のない眠りはないという確信に至る夢の中で、夢を見ていることを自覚できるようになり、この状態で、....

第二章夢日記と最初の結論夢に見たものがだんだん思い出せるようになり、夢のない眠りはないという確信に至る夢の中で、夢を見ていることを自覚できるようになり、この状態で、精神の働きを観察する夜毎の夢を記録し始めたとき、私は十三歳であった。その記録は、彩色された絵入りのノート二十二冊に及び、千九百四十六夜、つまり五年以上の記録となっている。そこに秘められた観念連合やそこから導き出せる解釈といった細部に入る前に、まず、この記録全体を概観してみることにしたい。最初の六週間は、多くの欠落のためにつながりのある夢は見られない。各ページには、夢であれ、記憶であれ、物語の断絶が顕著である。ときおり、某月某日の記述として、まったく何も覚えていないという簡単な記載がある。三カ月から四カ月目には、夢につながりが欠けることはだんだん稀になり、同時に、豊富な夢物語が錯綜するようになる。こうして夢が完全になったという記述は、百七十九夜第一部第二章