yumeno_soujyuuhou

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像力がつねに主導権を握っていることが証明されるなら、夢の中で忌まわしい事件に遭遇することを避ける最も確実な方法は、夢の中で夢を見ていることを意識する習慣を身に着けることである。自分が夢を見ている状態を....

像力がつねに主導権を握っていることが証明されるなら、夢の中で忌まわしい事件に遭遇することを避ける最も確実な方法は、夢の中で夢を見ていることを意識する習慣を身に着けることである。自分が夢を見ている状態を意識する者は、つねに支離滅裂な夢の展開を先導し、調整し、変えることができる。驚愕的な場面では、迅速に意志を働かせて、自分自身を取り戻し、その咄嗟の事件が引き起こす反射的反応を適時に抑制することができるのである。驚くべきことは、(ラ・サルトの)モローなどの著者が、偶然の生理的要因が直ちに夢に影響を与えることを指摘し、多くの例を報告していながら、彼らの示した事実について、まずどの時点で夢の論理的展開が覆されるのか、その説明が求められることにまったく気づいていないことである。だが、夢に影響を与える方法で私が経験したことに話を戻そう。私は、香水の力を借りて連想を促し、どんな結果を得たかを述べた。この、第一要因たる香水の効果は、繰り返して使用したために鈍化したようなので、私は、嗅覚でしたように、聴覚でも喚起のポイントを探そうとしたのである。この時期、私は社交界に足しげく通っていた。舞踏の季節で、どこでも舞踏会が開かれていた。私の顔を出していた社交界は同じような人たちの集まりだった。若い女性が数人いて、私は必ず毎晩のように彼女たちと踊った。一方で、私は当時たいそう持てはやされていた楽団の指揮者と懇意にしていたが、どの館の女主人も彼なしでは済まされないよう第三部第七章