yumeno_soujyuuhou page 11/22

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を気にかけぬ国もなければ、都市もないと言うのだった。しかも、人びとは偶然みた夢の解釈だけでは満足しなかったのである。古代エジプトでは、夢は神聖な託宣として根治しにくい病気の治療に利用されていたが、それ....

を気にかけぬ国もなければ、都市もないと言うのだった。しかも、人びとは偶然みた夢の解釈だけでは満足しなかったのである。古代エジプトでは、夢は神聖な託宣として根治しにくい病気の治療に利用されていたが、それがギリシャに広がり、そのほかの古?代?世?☆界?に伝えられたのである。ディオドロスはイシス神殿で眠れば、その夜の夢に治癒への秘密が明かされると教えている。医者であると同時に聖職者であったイシスの神官たちは、病人を眠り込ませ、病人が語る夢の意味を探る技術を継承していたので☆ある。この作業はイ?ン?キ?ュ?ベ?ー?シ?ョ?ン?と呼ばれ、インキュベーションを実践する神官たちはイ?ン?キ?ュ?ブ?☆ス?に生贄を捧げていた。シュプレン☆ゲルは、そのたくさんの実例を挙げて☆いる。プラウト☆ゥスは、そのことを暗示するかのように、「☆?神殿に眠りに行くのがいいだろう）」と言っている。しかも、この風習が広範にわたると、博学者アンリ・コリニ☆ウスは、これを主題とした完璧な論文を「?治癒目的で神殿に寝る方法）」なるタイトルで発表すべきだと考えた。セヴェル☆ス帝の息子カラカ☆ラ帝は、治療のためにエピダウ☆ロスに行ったが、そこでは思うように夢が見られたのである。ガレ☆ノスは、若い頃、診察を受けに来た病人を、夢で暗示された方法で、瀉血することによって治療できると信じて☆いた。プルタル☆コスは、キリキアのモプソス神殿について、病人たちは習慣的にそこに寝に行第二部第一章