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学んだのだとポルフュリ☆オスは言っている。しかし、ペルシャ人やギリシャ人、あるいはインド人やシナ人の夢に対する考えには、特殊なものがあると思われる。眠っている人の魂は、肉体が眠っている間に、その肉体か....

学んだのだとポルフュリ☆オスは言っている。しかし、ペルシャ人やギリシャ人、あるいはインド人やシナ人の夢に対する考えには、特殊なものがあると思われる。眠っている人の魂は、肉体が眠っている間に、その肉体から離脱し、貴重な情報を集☆めると信じられているのである。スパルタの執政官は、公共の利益のために夢の託宣を受けようとして、パシファエ神殿で眠っていた。演説者アリステイ☆デスは、長いわずらいの間に見た夢を詳細に記した記録を一冊に残している。ミトリダテ☆ス王は妻たちの見た夢を収録した。ヘロド☆トスやクイントゥス・クルティ☆ウスやユスティ☆ヌスといった著者たちが語るゾロアス☆ターの母ドゥグドーワーの夢、あるいはクセルクセ☆ス王やダレイオ☆ス王やアステュア☆ゲスの夢などは、人びとがいかに夢占いに信頼を置いていたかを語っているし、賢人策士もまた夢占いを利用したのである。古代ローマの人びとが、どれほど夢を信じていたかという夥しい例も歴史には見られる。ティツス・リヴィ☆ウスによると、アティニ☆ウスは、自分が見た重要な夢を執政官コンスルに話さなかったために罰せられたという。ヘロディア☆ノスやプリニ☆ウスやヴァレリウス・マクシ☆ムスは、彼らが報告するその驚くべき幾多の夢が現実であり、事実となんら異ならないと確信していた。最後に、キ☆ケロは、その時代の迷信と戦いながら、元老院が国事に関わるかもしれない夢を入念に調べたことを述べ、弁護している。彼は、夢という不思議な啓示