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書籍詳細

笠原和夫傑作選 2

カサハラカズオケッサクセン ジンギナキタタカイ ジツロクエイガヘン

笠原和夫傑作選 仁義なき戦い――実録映画篇

笠原和夫

発売日
2018/09/21
判型
A5判
ISBN
978-4-336-06310-6
ページ数
450頁

定価 5,500円(本体価格5,000円)

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内容紹介

『博奕打ち 総長賭博』『仁義なき戦い』など日本映画史に燦然と輝く名作群をのこした日本最大の脚本家笠原和夫、初の選集がついに刊行。シナリオの第一級教科書にして、極上のエンターテインメントを全三巻に集成!

第一回配本(第二巻)は『仁義なき戦い』四部作のほか『県警対組織暴力』『やくざの墓場 くちなしの花』などの実録映画篇。未映画化の問題作『実録・共産党』『沖縄進撃作戦』も収録。 解題=伊藤彰彦 別冊付録=笠原和夫単行本未収録エッセイ、藤脇邦夫

〈「仁義なき戦い」映画化に向けて、広島で四方八方走り回って京都へ戻ると、ちょうど笠原さんの脚本があがってきた。読むと、やくざとの交渉ごとに明け暮れた疲れが一気に取れるような気がした。作者自身の謂う〈今までとまったく違う脚本(ホン)〉が目の前にあった。赤裸のやくざがスクランブルのように入り乱れ、狂犬どもの湯気立つ内臓が飛び跳ねている。そして、あの広島弁のシェイクスピアといった感のあるセリフたち! やがて迎えた完成試写、幕が降りるや、興奮した面持ちの渡邊達人企画部長がわたしに手を差し出してきた。「おめでとう、これは映画史に残るよ」〉 日下部五朗(『仁義なき戦い』プロデューサー)

●第二巻 収録作品 *=未映画化作品
『仁義なき戦い』
『仁義なき戦い 広島死闘篇』
『仁義なき戦い 代理戦争』
『仁義なき戦い 頂上作戦』
『県警対組織暴力』
『やくざの墓場 くちなしの花』
『沖縄進撃作戦』*
『実録・共産党』*

●以下続刊
第一巻 博奕打ち 総長賭博 初期~任侠映画篇 (2018年10月刊)
『風流深川唄』
『港祭りに来た男』
『祇園の暗殺者』
『めくら狼』
『博奕打ち 総長賭博』
『博奕打ち いのち札』
『女渡世人 おたの申します』
『映画三国志』(テレビ作品)

第三巻 日本暗殺秘録  昭和史~戦争映画篇 (2018年11月刊)
『日本暗殺秘録』
『あゝ決戦航空隊』
『大日本帝国』
『昭和の天皇』*
『226【第1稿】』
『仰げば尊し』*

著者紹介

笠原和夫 (カサハラカズオ)

昭和2年(1927)東京生まれ。新潟県長岡中学を卒業後、海軍特別幹部練習生となり、大竹海兵団に入団。復員後、様々な職につき、昭和29年東映株式会社宣伝部に常勤嘱託として採用される。昭和33年、脚本家デビュー。美空ひばりの主演作や時代劇、『日本侠客伝』シリーズ、『博奕打ち 総長賭博』をはじめとする東映任侠映画、『日本暗殺秘録』、『仁義なき戦い』四部作、『二百三高地』『大日本帝国』、『226』等を執筆。平成14年死去。

目次

●収録作品 *=未映画化作品
『仁義なき戦い』
『仁義なき戦い 広島死闘篇』
『仁義なき戦い 代理戦争』
『仁義なき戦い 頂上作戦』
『県警対組織暴力』
『やくざの墓場 くちなしの花』
『沖縄進撃作戦』*
『実録・共産党』*