吉屋信子乙女小説コレクション<全3巻> |
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監修・解説 嶽本野ばら 装幀・装画 中原淳一
乙女の夢、憧れ、そして誇りを謳いあげた小説家、吉屋信子。
彼女の珠玉少女小説を中原淳一の可憐な花々に包み、今を生きる乙女たちに贈るコレクション。
全巻中原淳一オリジナル装幀を完全に再現しました。
・現代の乙女達のために、本文を新字現代かなづかいにあらため、監修者嶽本野ばらによる丁寧な解説と、古くて分かり難い言葉や事柄を楽しく解説した註釈を付けました。
体裁:四六判・美麗上製カバー装 各巻平均250頁 各巻本体1900円+税
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吉屋信子 1896年(明治29年)新潟県生まれ。10代より雑誌投稿を始め、20歳の時不朽の名作『花物語』を「少女画報」に発表。以後少女小説から純文学まで幅広く執筆。代表作に『徳川の夫人たち』『女人平家』がある。昭和45年紫綬褒章を受ける。昭和48年、鎌倉に病歿。
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永遠の乙女におくる3つの名作……
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| わすれなぐさ |
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「黒髪から袂からほのかに匂い漂う、ああ、あのなつかしい、わすれなぐさの香水の薫りよ――」
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個人主義で風変わりな少女牧子、彼女を妖しい魅力で翻弄するわがままなお嬢さま陽子。しかし牧子は真面目で兄弟思いの一枝へと思いを寄せるのだった……にぎやかな女学生生活のなかで、少女たちが気持ちを揺れ動かす様を愛情とユーモアを込めて描き、満天下の少女の紅涙を絞った傑作。ISBN4-336-04482-1
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| 屋根裏の二処女 |
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「自我のないところに個人としての生命があるでしょうか――いいえ、ありません――ふたりの運命をふたりで求めましょう、ふたりのみゆく路をふたりで探しましょう、――これから」
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寄宿舎を舞台に、章子と環(たまき)という二人の「処女」が永遠の愛を追い求める孤独と苦悩の日々……信子がわずか二十三歳で書き上げた重厚なる半自伝的小説。長らく幻の書として秘かに読み継がれてきた、清く美しい物語。ISBN4-336-04483-X
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| 伴先生 |
「この作品はわたくしの少女小説をかいていた中期の作品であり、少女を愛する
女学校のわかい先生に、じぶんの理想をたくしてかきつづけたもので(……)」(作者の言葉より) |
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夢と希望に満ち溢れた新任教師、伴三千代。おかしくも心優しき人々にかこまれながら、ひたむきに少女を愛す彼女がやがて出会う数奇な運命とは……玲瓏玉の如き詞藻もて綴る、乙女版『坊ちゃん』ともいうべき名作。ISBN4-336-04484-8
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| 監修のことば 嶽本野ばら
吉屋信子――この類い稀なる力量を持つ作家の存在を知る人は限られていると思います。少女小説の代表作『花物語』が、当時の少女を魅了する美文で書かれ、熱狂させたことや、以降、少女小説を脱皮し、ある種のフェミニズムを内包した大人向きの作品を執筆し、それが大衆に受け入れられたことで彼女は、時代に迎合した流行作家として認知されました。
流行作家は文壇から不当に扱われます。特に彼女は少女小説の第一人者だったが為、文学史の表に顕れにくく、膨大な著作は現代、読むことが困難です。が、その作品は流麗な文章と緻密な構成を含め、文学を超え、文芸としての最高のクオリティを有しています。
これまで吉屋信子の作品は復刻されても、リアルタイムで読んでいた人々に向けられたものばかりでした。もしくはレトロ趣味のマニアの為のものでした。が、彼女の作品は現代のうら若き乙女に対しても充分通用するクラシックなのです。この名作選は、今の乙女達が読んでも共感出来る珠玉の乙女小説(少女小説とカテゴライズすると今の安易な少女向けノベルの流れの源と勘違いされるかもしれないので)を集めてみました。時代背景も考慮し、余計なお世話ですが、野ばら自ら、注釈もふんだんに入れ、当時読んでいた人達はもとより、今を生きる乙女達に吉屋信子作品の素晴らしさを伝えるべく考慮し、僭越ながら監修をさせて頂きました。時代を超えた絶対的な乙女の精神を貴方に贈ります。
嶽本野ばら 京都府生まれ。作家。著書に『それいぬ』(国書刊行会/文春文庫PLUS)『ミシン』『ツインズ』『下妻物語』(小学館)、『カフェー小品集』(青山出版社/小学館文庫)、『エミリー』(集英社)、『パッチワーク』(扶桑社)。
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吉屋信子の少女小説
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| 花物語(上・中・下) |
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吉屋信子作・中原淳一画
B6判・上製 348頁/362頁/326頁 各1995円
ISBN4-336-03690-X/03691-8/03692-6
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返らぬ少女の日に ゆめに咲きし花の かずかずを いとしき君達へ おくる
「花物語」第1巻のはじめにはこう記されています。吉屋信子が一つの花に一つの物語をつけて雑誌に投稿し始めたのは、大正4年、20才の時のことでした。その最初の一篇「鈴蘭」が「少女画報」に採用されるや大好評となり、少女達の圧倒的な共感を得て、大正13年までに52篇が発表されました。
タイトルの花々のように、美しい個性きらめく少女達が織りなす世界。中原淳一がこの物語に絵をつけたのは、昭和12年から14年の「少女の友」増刊号への再録部分でした。淳一の挿画を得て新しい世代の少女達の心もつかんだこの不滅の名作は、今も変わらぬ新鮮さで息づいてます。
本書は中原淳一装丁による昭和14年版全三巻を底本とし、「少女の友」連載時の淳一の装画を収録いたしました。花の絵に飾られた珠玉の短篇集をご一読下さい。
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| 源氏物語(上・中・下) |
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吉屋信子/田辺聖子解説
四六判・上製 275頁/281頁/277頁 各1995円
ISBN4-336-04391-4/04392-2/04393-0
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お祖母さんが三人の孫娘に読み聞かせる源氏物語講義。雑誌『婦人倶楽部』に連載された幻の名著の復刊。全五十四帖を3冊にまとめ、誰でも愉しみながら理解できる現代語訳。
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| あの道この道 |
吉屋信子/須藤しげる画
四六判・上製 406頁 2625円
ISBN4-336-04249-7 |

金持の一人娘しのぶが貧しい漁師の娘千鶴子と取りかえられたことが発端となり、二人の少女の歩む数奇な運命……。少女小説の第一人者が描く、少女倶楽部連載当時から絶讃を博した一大ロマン。 |
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