ニホンノアールブリュット

日本のアール・ブリュット

もうひとつの眼差し  

アール・ブリュット・コレクション 編
サラ・ロンバルディ/エドワード・M・ゴメズ 責任編集
服部正 執筆
藤森愛実 訳

発売日 2018/11/21

判型 A4判   ISBN 978-4-336-06334-2

ページ数 164 頁   Cコード 0071

定価 3,850円 (本体価格3,500円)

【内容紹介】

世界のアートシーンから注目を浴びる日本のアール・ブリュット。「創る」ことへの原初的衝動から生まれた、ときに美しく、ときに奇妙で不思議な、24名の日本のアール・ブリュット創作者による独創的な作品を凝縮した充実の画集。創作の背景に秘められたドラマを臨場感たっぷりに伝える作家解説や、日本におけるアール・ブリュットの現状と課題について述べたエッセイも収録。
「アール・ブリュット」を命名した画家ジャン・デュビュッフェの収集作品を収蔵する、スイス・ローザンヌにある「アール・ブリュット・コレクション」で開催される「Art Brut du Japon, un autre regard / Art Brut form Japan, Another Look」展の日本語版公式カタログ。

<収録作家(掲載順)>
戸次公明/土井宏之/蛇目/井村ももか/稲田萌子/鎌江一美/小林一緒/桑原敏郎/ミルカ/三浦明菜/モンマ/
西村一成/西岡弘治/野本竜士/岡元俊雄/大倉史子/柴田鋭一/ストレンジナイト/杉浦 篤/竹中克佳/田村拓也/植野康幸/山﨑菜那/横山明子

【著者紹介】

アール・ブリュット・コレクション (アール・ブリュット・コレクション)

サラ・ロンバルディ (サラ・ロンバルディ)

美術史家。2013年3月よりアール・ブリュット・コレクションの館長を務める。収蔵品に焦点を当てた展示に力を注ぎ、同館の収蔵品で構成される美術館主催のビエンナーレ「アール・ブリュット」の開催に合わせArt Brut, the Collection.(『アール・ブリュット:収蔵品から』)と題された新シリーズの小冊子の刊行を続ける。アール・ブリュット関連の書籍監修、論文など多数。

エドワード・M・ゴメズ (エドワード・M・ゴメズ)

美術批評家、美術史家、アウトサイダー・アートの雑誌『ロービジョン』のシニア・エディター、アール・ブリュット・コレクションの諮問委員会会員。批評家として、『ニューヨーク・タイムズ』『アート+オークション』『アートニューズ』『アート・イン・アメリカ』『ハイパーアレジック』『ブルックリン・レイル』『ジャパン・タイムズ』など多数の新聞雑誌に寄稿。著作に、Genqui Numata (Franklin Furnace Archive), Yes: Yoko Ono (Abrams), The Art of Adolf Wölfli: St. Adolf—Giant—Creation (American Folk Art Museum/Princeton University Press), Hans Krüsi (Iconofolio/Outsiders) など。また2017年に、クリス・シールズとの共同製作による映画Valton Tyler: Flesh Is Fictionが公開された。

服部正 (ハットリタダシ)

甲南大学文学部人間科学科准教授。兵庫県立美術館学芸員、横尾忠則現代美術館学芸員を経て現職。アール・ブリュット/アウトサイダー・アート研究の第一人者として、その紹介と研究を精力的に行う。主な著書に『山下清と昭和の美術』(共著、名古屋大学出版会、2014年)、『解剖と変容:アール・ブリュットの極北へ』(共著、現代企画室、2012年)、『アウトサイダーアート―現代美術が忘れた「芸術」』(光文社新書、2003年)など

藤森愛実 (フジモリマナミ)

美術ジャーナリスト。函館市生まれ。1985年よりニューヨーク在住。市立ハンターカレッジ大学院で美術史を学び、『美術手帖』『芸術新潮』など日本の雑誌にアート記事を寄稿。翻訳書に、『ソロモン・R・グッゲンハイム美術館』(日本語版、1996年)、『Tokyo Visualist』(共訳、ディー・ディー・ウェーヴ編・発行、河出書房新社発売、2009年)など。