麻薬常用者の日記〔新版〕

マヤクジョウヨウシャノニッキシンパンサンレンゴクヘン

麻薬常用者の日記〔新版〕 Ⅲ煉獄篇

アレイスター・クロウリー 著
植松靖夫 訳
滝本誠 解説

発売日 2017/12/25

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-06217-8

ページ数 264 頁   Cコード 0397

定価 2,420円 (本体価格2,200円)

シリーズ: 麻薬常用者の日記〔新版〕 (マヤクジョウヨウシャノニッキシンパン)
20世紀最大の魔術師にしてカリスマ的アーティスト、アレイスター・クロウリー自らが執筆し商業出版したことで大きな話題を集めた小説。出版当時、毀誉褒貶相半ばし、『ユリシーズ』と共に「「汚物と猥褻物」以外何も見あたらぬ」とも批判され、クロウリーがイタリアから国外追放となる原因ともなったが、悪名に反して理智的かつ道義的であり、自身をモデルにした登場人物からその実像が浮かび上がる点でも注目される、クロウリーの代表的著作である。

【内容紹介】

「汝の意志するところを行なえ。これこそ法のすべてとならん」――
〈中毒〉の鎖を断ち切り、囚われた心を解き放つために。

太陽が、大空が、海が、大地が、言語を絶した秘蹟に加わる。
煉獄の山の頂点で二人に訪れる福音、そして人生の謎に対する答えとは。

20世紀最大の魔術師にしてカリスマ的アーティスト、アレイスター・クロウリー自らが執筆し商業出版したことで大きな話題を集めた小説。出版当時、毀誉褒貶相半ばし、『ユリシーズ』と共に「「汚物と猥褻物」以外何も見あたらぬ」とも批判され、クロウリーがイタリアから国外追放となる原因ともなったが、悪名に反して理智的かつ道義的であり、自身をモデルにした登場人物からその実像が浮かび上がる点でも注目される、クロウリーの代表的著作である。

ド・クインシー『阿片吸引者の告白』、ボードレール『人工楽園』、コクトー『阿片』、ハクスリー『知覚の扉』、バロウズ『裸のランチ』、ウェルシュ『トレインスポッティング』等、麻薬文学の系譜に燦然と名を刻む名著。

アレイスター・クロウリーの没後70年を記念する待望の改訳新装版。

※本書は1987年刊、『アレイスター・クロウリー著作集 第三巻』「麻薬常用者の日記」の改訳新装版です。

【著者紹介】

アレイスター・クロウリー (アレイスタークロウリー)

1875年~1947年。イギリスの神秘主義者、魔術師。 ケンブリッジ大学在学中に「黄金の夜明け団」に入団。その後世界各国遍歴の旅に出、神秘主義結社を開設して数多くのオカルティズム文献を著述した。

植松靖夫 (ウエマツヤスオ)

上智大学大学院博士後期課程修了。現在、東北学院大学文学部教授。訳書に『ヴィクトリア時代ロンドン路地裏の生活誌』(原書房)、『西洋博物学者列伝 アリストテレスからダーウィンまで』(悠書館)、『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿』(東京創元社)などがある。

滝本誠 (タキモトマコト)

美術・映画評論家、編集者。1949年、京都府生まれ。東京藝術大学卒業、専攻美学。
平凡出版(のちのマガジンハウス)に入社し、「クロワッサン」「鳩よ!」「自由時間」「ブルータス」などの編集者をつとめながら、評論を発表する。主な著書に『映画の乳首、絵画の腓』(ダゲレオ出版 )、『きれいな猟奇――映画のアウトサイド』(平凡社)、『渋く、薄汚れ。フィルム・ノワールの快楽』(フィルムアート社)、『コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが』(洋泉社)などがある。