セイペテロノユキ

聖ペテロの雪

レオ・ペルッツ 著
垂野創一郎 訳

発売日 2015/10/22

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-05952-9

ページ数 256 頁   Cコード 0097

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

【内容紹介】

ある小村に村医者として赴任したアムベルクは、亡父の旧友フォン・マルヒン男爵とその養子の不思議な少年と出会う。帝国復活を夢みる男爵の謎の計画に次第に巻き込まれていくアムベルク。夢と現実、科学と奇蹟の交錯がスリリングな物語の迷宮を織りなす傑作。

【著者紹介】

レオ・ペルッツ (レオ・ペルッツ)

1882-1957。プラハ生まれのユダヤ系作家。
18歳でウィーンに移住。コルテス時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915、国書刊行会)で注目を集め、『ボリバル侯爵』(1920、国書刊行会)、『最後の審判の巨匠』(1923、晶文社)、『スウェーデンの騎士』(1936、国書刊行会)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後もルドルフ二世の魔術都市プラハを描いた傑作『夜毎に石の橋の下で』(1953)などを発表。近年、世界的な再評価が進んでいる。

垂野創一郎 (タルノソウイチロウ)

1958年、香川県生まれ。東京大学理学部卒。訳書にレオ・ペルッツ『最後の審判の巨匠』(晶文社)、『夜毎に石の橋の下で』『ボリバル侯爵』『スウェーデンの騎士』(国書刊行会)、バルドゥイン・グロラー『探偵ダゴベルトの功績と冒険』、アレクサンダー・レルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』(東京創元社)など。