ゴシック叢書

ザノーニ

ザノーニ  

E.ブルワ=リットン 著
富山太佳夫/村田靖子 訳

発売日 1985/05/26

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02767-2

ページ数 240 頁   

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

シリーズ: ゴシック叢書
《理性の世紀》18世紀の後半、確実なるものの瓦解を背景に、恐怖とサスペンス、夢とロマンスは、文壇主流からは貶められながらも、今日に至るまで全西欧の文学的感性の在り方を大きく規定してきた。以後の幻想文学の一大源泉となったこのゴシック・ロマンスの古典群から、現代アメリカにおいて幻想的なるものの探求をすすめる《ニュー・フィクション》派までを網羅し、英米文学史を決定的に書き換え、文学を《活性化》する異色のシリーズ。

【内容紹介】

超自然の力を持つ主人公が、イタリアの山脈、エーゲ海の島をめぐり、大革命下のパリに終結する、冒険とオカルティズムとにみちた神秘小説。薔薇十字会会員でもあったブルワ=リットンの代表作。

【著者紹介】

E.ブルワ=リットン (エドワードブルワリットン)

富山太佳夫 (トミヤマタカオ)

1947年鳥取県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、青山学院大学教授。専攻、英文学。主な著書に、『シャーロック・ホームズの世紀末』(1993、青土社、芸術選奨新人賞)、『ポパイの影に―漱石/ フォークナー/文化史』(1996、みすず書房)、『書物の未来へ』(2003、青土社、毎日書評賞)、『笑う大英帝国―文化としてのユーモア』(2006、岩波新書)、主な訳書に、ソンタグ『火山に恋して―ロマンス』(2001、みずず書房)、ピーター・ゲイ『快楽戦争―ブルジョワジーの経験』(2001、青土社)、ジョナサン・スウィフト『ユートピア旅行記叢書6 ガリヴァー旅行記』(2002、岩波書店)、ピーター・ペリクレス・トリフォナス『エーコとサッカー』(2004、岩波書店)などがある。

村田靖子 (ムラタヤスコ)