新しい台湾の文学

コウジンシュキ

荒人手記

朱天文 著
池上貞子 訳

発売日 2006/12/20

判型    ISBN 978-4-336-04813-4

ページ数 269 頁   Cコード 0397

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

シリーズ: 新しい台湾の文学 (アタラシイタイワンノブンガク)
1970年代以降の「台湾意識」の興隆とともに、中国大陸から切り離され独自の発展を遂げつつあるこの国の文学は、特に87年の戒厳令解除以後、空前の活況を呈している。都市、セクシュアリティ、ポストコロニアリズムなど、様々な問題を内包し、世界的に注目を集める作品の数々を本格的に紹介する本邦初のシリーズ。

【内容紹介】

フェリーニ、小津、成瀬、レヴィ・ストロースなど、様々なテキストを援用しながら紡がれる現代版地下室の手記。侯孝賢監督の脚本家として知られる女性作家が現代の孤独を描いた代表作。

【著者紹介】

朱天文 (シュテンブン)

池上貞子 (イケガミサダコ)

一九四七年、埼玉県生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。現在、跡見学園女子大学教授。著書に、『黄の攪乱』『ひとのいる情景』(以上、詩学社)、『同班同学』(リーベル出版)、訳書に張愛玲『傾城の恋』(平凡社)、小草『日本留学一〇〇〇日』(共訳、東方書店)がある。