新しい台湾の文学

カンヤ

寒夜

李喬 著
岡崎郁子/三木直大 訳

発売日 2005/12/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04531-7

ページ数 410 頁   

定価 3,850円 (本体価格3,500円)

シリーズ: 新しい台湾の文学 (アタラシイタイワンノブンガク)
1970年代以降の「台湾意識」の興隆とともに、中国大陸から切り離され独自の発展を遂げつつあるこの国の文学は、特に87年の戒厳令解除以後、空前の活況を呈している。都市、セクシュアリティ、ポストコロニアリズムなど、様々な問題を内包し、世界的に注目を集める作品の数々を本格的に紹介する本邦初のシリーズ。

【内容紹介】

日本統治下の台湾を舞台に、歴史に翻弄される貧しい客家人一家の物語を、養女にやってきた女性の生涯を軸にペーソス溢れる筆致で描く。台湾文学を代表する長篇小説。

【著者紹介】

李喬 (リチアオ)

岡崎郁子 (オカザキイクコ)

三木直大 (ミキナオタケ)

一九五一年、大阪府生まれ。東京都立大学大学院博士課程修了。現在、広島大学総合科学部教授。訳書に、「而已集・三閑集」『魯迅全集』(共訳、学習研究社)、「史鉄生」『現代中国文学選集』第三巻(共訳、徳間書店)、張大春「将軍の記念碑」『台北ストーリー』(国書刊行会)、王拓「金水嬸」『鹿港からきた男』(国書刊行会)などがある。