ボルヘス・コレクション

ボルヘスノキタアペリカブンガクコウギ

ボルヘスの北アメリカ文学講義

ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著
柴田元幸 訳

発売日 2001/07/23

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04297-2

ページ数 200 頁   

定価 2,200円 (本体価格2,000円)

シリーズ: ボルヘス・コレクション (ボルヘスコレクション)
夢の迷宮を思わせる精巧な作品で、めくるめく言語宇宙を構築した20世紀最大の文学者ホルヘ・ルイス・ボルヘス――このアルゼンチンの巨匠が遺した驚異的な文学遺産の中から、小説作品に劣らない多彩な魅力を放つ、博識うずまく重要な評論エッセーを一堂に集める。全7冊中、6冊が本邦初訳。

【内容紹介】

ホーソン、メルヴィルから、探偵小説、SF、ラヴクラフトまで、無類の博学が情熱をこめて語るアメリカ文学の歴史。

【著者紹介】

ホルヘ・ルイス・ボルヘス (ホルヘルイスボルヘス)

1899年ブエノスアイレスに生まれる。教養豊かな家庭に育ち、年少よりヨーロッパ諸国を移り住んだ。六歳の頃から早くも作家を志望し、驚くべき早熟ぶりを示す。アルゼンチンに帰国後、精力的な文学活動を開始。一九六一年国際出版社賞を受賞。その後、著作は全世界で翻訳されている。20世紀を代表する作家の一人。
驚異的な博識に裏打ちされた、迷宮・鏡・円環といったテーマをめぐって展開されるその幻想的な文学世界は、日本でも多くの愛読者を持ち、全作品のほとんどが翻訳出版されている。一九八六年スイスにて死去。
小説に『伝奇集』『ブロディーの報告書』『創造者』『汚辱の世界史』(以上岩波書店)『エル・アレフ』(平凡社)『砂の本』(集英社)、評論に『続審問』『七つの夜』(以上岩波書店)『エバリスト・カリエゴ』『論議』『ボルヘスのイギリス文学史』『ボルヘスの北アメリカ文学史』『ボルヘスの「神曲」講義』(以上国書刊行会)『永遠の歴史』(筑摩書房)、詩に『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会)『ブエノスアイレスの熱狂』(水声社)、アンソロジーに『夢の本』(国書刊行会)『天国・地獄百科』(水声社)などがある。

柴田元幸 (シバタモトユキ)

翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザーなど現代アメリカ小説の翻訳多数。主な訳書にマーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社、2017年)、スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』(白水Uブックス、2003年)、エドワード・ゴーリー『うろんな客』(河出書房新社、2000年)。主な著書に『ケンブリッジ・サーカス』(新潮文庫、2018年)。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。