十八世紀叢書 3

コウフクノアジワイ

幸福の味わい

食べることと愛すること  

ムノン/ジャンティ・ベルナール 著
戸部松実 訳

発売日 1997/07/20

判型 A5判   ISBN 978-4-336-03913-2

ページ数 456 頁   

定価 8,580円 (本体価格7,800円)

シリーズ: 十八世紀叢書
「一切の事柄が論議され、分析され、揺り動かされた」啓蒙の時代――十八世紀フランス。本叢書では、十八世紀フランスに関する伝統的な諸研究、すなわち揺り動かされた堅い地殻の表層の実態を提示するのではなく、知の世界の激震によって明るみに出されたこれまで隠されていた次元―地殻に埋もれていた未知の断層の諸層を巡る証言を提供する。斬新な切り口で十八世紀フランスのフロンティアを切り拓かんとする一大叢書である。

【内容紹介】

一流の宮廷調理師であったムノンが、その専門的技術を一般読者に語るレシピ集『町人の食卓』。ロココ趣味が醸す雅びな雰囲気の中で繰り広げられる恋愛遊戯を歌い上げた恋愛詩『恋のてほどき』他を収録。

【著者紹介】

ムノン (ムノン)

ジャンティ・ベルナール (ジャンティベルナール)

戸部松実 (トベマツミ)

1936年東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。前青山学院大学教授。専攻フランス文学。著訳書に、『フランスの文学』(有斐閣、1984、共著)、ブリア-サヴァラン『美味礼讃』(岩波書店、1967、共訳)、ルソー「エミール」(中央公論社『世界の名著○30』、1966)、ルソー「エミールとソフィ」(白水社『ルソー全集○8』、1979)、ルソー「道徳書簡」「エドワード・ボムストン卿の恋物語」(白水社『ルソー全集○10』、1981)、ルソー「孤独な散歩者の夢想」(講談社『世界文学全集○15』、1983、共訳)、ムノン「町人の食卓」ジャンティ・ベルナール「恋のてほどき」(国書刊行会『十八世紀叢書Ⅲ 幸福の味わい』、1997)、ルソー『不平等論』(国書刊行会、2001)、『『エミール』談論』(国書刊行会、2007)などがある。