ドラキュラ叢書

コクマダン

黒魔団

デニス・ホイートリ 著
平井呈一 訳

発売日 

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-02576-0

定価 1,078円 (本体価格980円)

シリーズ: ドラキュラ叢書 (どらきゅらそうしょ)
吸血鬼ドラキュラの故郷は、遠くトランシルヴァニアにある。だが、われわれが陳腐な日常に飽いて伝奇の琴線をたぐり寄せんとするとき、闇からの死者はただちに眼前に姿を現し、崇高の支配的原理である《恐怖》を啓示する。幻想怪奇文学の淵源は、人類の発生とともにあるが、ここに集成を試みんとするのは、ゴシック・ロマンス出現後一世紀を経て、近代的なプロットの洗練をとげた正統《ウィアード・テイルズ》である。従来のこの種のジャンルは末流・亜流のみが紹介され、全貌を窺う由もなかったが、その渇はいまや癒されることになった。

【内容紹介】

現代黒魔術文学の雄、デニス・ホイートリが、その真価を世に問うた名篇!刊行以来26年、すでに古典としての声価も高く、約20ヵ国に訳され、数千万部を売りつくした。霧の都ロンドンに暗躍するブラック・マジック集団と、これに対抗するオカルト・サイエンティスト4人の壮絶な闘争を描いて、読者を完全に反日常の世界に拉し去る。デニス・ホイートリを知らずして、当代の怪奇小説を論ずることはできない。

【著者紹介】

デニス・ホイートリ

1897年~1977年。現代イギリスを代表する怪奇小説作家、オカルト研究家。

平井呈一 (ヒライテイイチ)

1902年~1976年。翻訳家、編集者、海外怪奇小説文学の紹介者。神奈川県に生まれ、日本橋の養家で育つ。早稲田大学文学部英米文学科中退。永井荷風、佐藤春夫に師事し、翻訳家となる。代表的な翻訳に、小泉八雲の作品の全訳などがある。