バベルの図書館 30

パピーニ  

パピーニ  

逃げてゆく鏡  

パピーニ 著
河島英昭 訳

発売日 1992/12/21

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-03050-4

ページ数 192 頁   

定価 1,923円 (本体価格1,748円)

シリーズ: バベルの図書館
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。

【内容紹介】

分裂する自我、死、自殺、鏡の反映のうちに逃げてゆく「時」 哲学者、思想家、批評家、詩人、小説家、未来主義者、ファシスト、宗教界への罵声の限りをつくしたのちに回心したキリスト者……多彩な肩書きをもつパピーニが、ジャン・ファルコのペンネームで発表した知られざる幻想怪奇小説。表題作のほか、『完全に馬鹿げた物語』『〈病める紳士〉の最後の訪問』『もはやいまのままのわたしではいたくない』『魂を乞う者』『身代わりの自殺』等全十篇。

【著者紹介】

パピーニ (パピーニ)

1881-1956。イタリアの小説家・批評家。未来派運動に参加。主な作品に「行きづまった男」「キリスト伝」がある。

河島英昭 (カワシマヒデアキ)