世界幻想文学大系 37

ダイサンノマダン

第三の魔弾

レオ・ペルッツ 著
前川道介 訳

発売日 1986/07/22

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02543-2

ページ数 328 頁   

定価 3,300円 (本体価格3,000円)

シリーズ: 世界幻想文学大系
近代日本文学界の私小説的、自然主義的風土の故に、久しく貶められてきた幻想の文学が、今甦る。“進歩”と“科学”の西欧の地下にひそむ“もうひとつの西欧”が生んだ目眩めくような驚異と幻想の物語、そして恐怖と戦慄の物語、解体してゆく自我、噴出する言語の暴力……。本大系の出現によって“もうひとつの西欧”の、異端にして激越なる言語と想像力はその全貌をあらわすであろう。造本=杉浦康平+鈴木一誌

【内容紹介】

コンキスタドールの嵐吹き荒れる16世紀メキシコ。悪魔にもらった3発の弾丸の1発目はインディオの皇帝に、2発目は恋人に命中。呪われた必殺の第3弾は……。世紀末プラハの異色作家の魔術的リアリズム。

【著者紹介】

レオ・ペルッツ (レオペルッツ)

前川道介 (マエカワミチスケ)

1923年~2010年。京都大学大学院中退。同志社大学名誉教授。著書に、「ドイツ怪奇文学入門」(綜芸社)、「ドイツ怪奇物語」(潮文社)、訳書に「ドイツ・ロマン派全集」全22巻、「現代ドイツ幻想短篇集」(ともに国書刊行会、編集・共訳)、エーヴェルス「プラークの大学生」、ハルボウ「メトロポリス」(ともに東京創元社)などがある。