世界幻想文学大系 13

ゲンダイドイツゲンソウタンペンシュウ

現代ドイツ幻想短篇集

グスタフ・マイリンク 他著
前川道介 編

発売日 1990/05/14

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02513-5

ページ数 360 頁   

定価 3,418円 (本体価格3,107円)

シリーズ: 世界幻想文学大系
近代日本文学界の私小説的、自然主義的風土の故に、久しく貶められてきた幻想の文学が、今甦る。“進歩”と“科学”の西欧の地下にひそむ“もうひとつの西欧”が生んだ目眩めくような驚異と幻想の物語、そして恐怖と戦慄の物語、解体してゆく自我、噴出する言語の暴力……。本大系の出現によって“もうひとつの西欧”の、異端にして激越なる言語と想像力はその全貌をあらわすであろう。造本=杉浦康平+鈴木一誌

【内容紹介】

マイリンク、エーヴェルス、シュトローブル等の今世紀初頭のグロテスク派、及びそれ以後現代に至るまでのドイツ幻想作家による、夢と狂気、神秘と恐怖とに満ちた珠玉のアンソロジー。

【著者紹介】

グスタフ・マイリンク (グスタフマイリンク)

1868-1932。オーストリアの作家。神秘小説「ゴーレム」で名高い。

前川道介 (マエカワミチスケ)

1923年~2010年。京都大学大学院中退。同志社大学名誉教授。著書に、「ドイツ怪奇文学入門」(綜芸社)、「ドイツ怪奇物語」(潮文社)、訳書に「ドイツ・ロマン派全集」全22巻、「現代ドイツ幻想短篇集」(ともに国書刊行会、編集・共訳)、エーヴェルス「プラークの大学生」、ハルボウ「メトロポリス」(ともに東京創元社)などがある。