世界幻想文学大系 6

セラフィタ

セラフィタ

旧版

オノレ・ド・バルザック 著
沢崎浩平 訳

発売日 1989/03/26

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02506-7

定価 2,310円 (本体価格2,100円)

シリーズ: 世界幻想文学大系
近代日本文学界の私小説的、自然主義的風土の故に、久しく貶められてきた幻想の文学が、今甦る。“進歩”と“科学”の西欧の地下にひそむ“もうひとつの西欧”が生んだ目眩めくような驚異と幻想の物語、そして恐怖と戦慄の物語、解体してゆく自我、噴出する言語の暴力……。本大系の出現によって“もうひとつの西欧”の、異端にして激越なる言語と想像力はその全貌をあらわすであろう。造本=杉浦康平+鈴木一誌

【内容紹介】

【著者紹介】

オノレ・ド・バルザック (オノレ・ド・バルザック)

フランス文学を代表する作家の一人。1799年生まれ。ロマン主義・写実主義の系譜に属する。現実の人間を観察することが創作の出発点だが、創造力を駆使して典型的人間像を描きあげる。歴史にも大きな関心を持ち、歴史的事実から着想を得ることも多かった。様々な作品に同じ人物を登場させる「人物再登場法」という手法を用い、膨大な作品群によって「人間(喜)劇」と名づける独自の文学世界を構築しようとした。代表作は『谷間の百合』。豪放な私生活も伝説的に語り継がれている。1850年没。

沢崎浩平 (サワサキコウヘイ)

1933年~1988年。東京都立大学大学院博士課程修了。東京都立大学教授を務めた。