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キンダイタイレイカンケイノキホンシリョウシュウセイ

近代大礼関係の基本史料集成

所功

発売日 2018/08

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06266-6

ページ数 685 頁   Cコード 3021

定価 7,560円 (本体価格7,000円)

内容紹介

 約150年前の明治維新では、若い天皇のもとで新政府による「王政復古の大号令」「五箇条の御誓文」などが次々と打ち出された。その復古と革新が明治の改元と大礼の随所にみられる。それは『皇室典範』と『登極令』附式によって明確に法制化され、その両法令に基づいて大正4年(1915)と昭和3年(1928)の大礼が実施された。両法令は戦後廃止されたが、昭和22年(1947)「従来の例に準じて」行う通牒が出ている。したがって、近代的な大礼は、今後の皇位継承に際しても参考とされるに違いない。
 Ⅰでは、古儀を踏まえながらも大胆な改革を実施した、明治大礼の関係史料を紹介する。
 第1章では、明治即位式の詳細な公式記録『戊辰御即位雑記』を翻刻する。
 第2章では、同上のうち、〈御即位新式〉の関係図版を紹介する。
 第3章では、明治大嘗祭の詳細な公式記録『辛未大嘗会雑記』を翻刻する。また章末に、『太政類典』所収文書と「福羽美静草稿」を付する。
 第4章では、『明治大嘗祭図』を紹介する。また章末に、阿波の忌部氏による〈あらたへ〉貢進復興の論拠を示した『阿波志料 践祚大嘗祭御贄考』を抄録する。
 Ⅱは、明治期に整備された大礼関係法令と、成立過程を追った論考である。
 第5章では、『皇室典範義解』の「践祚即位」原案に修正部分を注記する。
 第6章では、近代法令『登極令』の複雑な成立経緯を解明する。
 第7章では、賀茂百樹『登極令大要』の2種ある刊本の異同を注記して翻刻する。
 Ⅲは、大正・昭和の大礼に関する史料紹介と、その成立過程を追った論考である。
 第8章では、「登極令」を実施した初の詳細な公式記録である『大礼記録』の「践祚の式」翻刻する。
 第8章では、大正即位礼で披露された勅語と寿詞(よごと)の成立経緯を解明する。
 第10章では、『御即位大嘗祭絵巻』の絵巻と詞書を翻刻し、各場面を解説する。
 第11章では、即位礼で最も注目される高御座の来歴を、初めて体系的に解明する。
 第12章では、大正度と昭和度の『大礼の要旨』を翻刻する。また章末に、裕仁皇太子が受講された『倫理御進講草案』から「御即位式と大嘗祭」を翻刻する。
 第13章では、内閣が大正大礼の詳細を記した膨大な『大礼記録』の成立経緯を概説し、その全体目次を翻刻する。
 Ⅳは、近代の改元に関する史料の紹介と論考である。
 第14章では、一代一号が明治親政の原点である所以を論述する。また章末に、文部省『御諡号及年号読例』などにより作成した「付表 「年号の読み方」一覧」を付す。
 第15章では、『大礼記録』の「改元」を翻刻し、〈大正〉関係の多様な史料を紹介する。
 第16章では、〈昭和〉改元の経緯および戦後の「元号法」成立過程を解明する。
 付1では、『登極令』と附式の全文を、昭和2年の附式改定箇所も注記して、翻刻する。
 付2は、近現代の大礼に関する重要事項の略年表である。
 付3は、宮内庁発表資料をもとに作成した平成大礼の諸儀式日程である。
 付4には、明治・大正・昭和(近代)と平成(現代)の大礼(主に即位礼・大嘗祭)関係の重要な出版物を抄出する。
 以上を通して、明治・大正・昭和の3代にわたる近代的な大礼のもつ、政治史・文化史的な意義解明に資する基本史料を集大成。近代大礼のエッセンスがここにある。

著者紹介

所功 (トコロイサオ)

昭和16年(1941)12月、岐阜県生まれ。名古屋大学修士課程修了。
昭和41年から皇學館大学助手・専任講師・助教授(国史学科)。
昭和50年から文部省初等中等教育局教科書調査官(社会科日本史)。
昭和56年から京都産業大学教授(教養部→法学部・日本文化研究所)。
昭和61年、法学博士(慶應大学、日本法制文化史)
平成24年から京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所教授(研究主幹)、麗澤大学客員教授、皇學館大学特別招聘教授。

【研究書】『平安朝儀式書成立史の研究』『宮廷儀式書成立史の再検討』(以上、国書刊行会)、『三善清行』(吉川弘文館人物叢書)、『菅原道真の実像』(臨川書店)、『年号の歴史――元号制度の史的研究』(雄山閣)など。
【校 注】『三代御記逸文集成』『撰集秘記』『建武年中行事』(以上、国書刊行会)、『北山抄』『西宮記』(以上、神道大系編纂会)など。
【一般書】『伊勢神宮』『日本歴史再考』(以上、講談社学術文庫)、『京都の三大祭』(角川ソフィア文庫)、『日本の年号』(雄山閣出版)、『国旗・国歌の常識』(東京堂出版)、『皇室に学ぶ徳育』『歴代天皇の実像』(以上、モラロジー研究所)、『国民の祝日の由来がわかる小事典』『皇位継承のあり方』(以上、PHP新書)、『皇室典範と女性宮家』(勉誠出版)、『天皇の人生儀礼』(小学館文庫)、『天皇の「まつりごと」』(NHK出版生活人新書)、『象徴天皇「高齢譲位」の真相』(ベスト新書)など。
【共 著】『皇位継承(増補改訂版)』『元号』(以上、文春新書)など。
【編 著】『皇室事典』(角川学芸出版)、『日本年号史大事典』(雄山閣)など。

目次

 まえがき
Ⅰ 明治の『公文録』抄
 第一章 明治元年の『御即位雑記』
 第二章 新式取調掛の即位式絵図
 第三章 明治四年の『大嘗会雑記』
 第四章 東京初例の『大嘗祭図』
Ⅱ 近代的な大礼法制
 第五章 伊藤博文『皇室典範義解』抄
 第六章 『登極令』の成立過程
 第七章 賀茂百樹講義の『登極令大要』
Ⅲ 大正・昭和の大礼
 第八章 大正天皇の「践祚の式」
 第九章 大正即位礼の「勅語」と「寿詞」
 第十章 御大礼記念会編『御即位大嘗祭絵巻』
 第十一章 高御座の来歴と絵図
 第十二章 大正・昭和の「大礼の要旨」
 第十三章 大正大礼の概要と『大礼記録』
Ⅳ 近代的な年号改元
 第十四章 五箇条の御誓文と「明治」改元
 第十五章 『大礼記録』の「大正」改元
 第十六章 「昭和」の改元と「元号法」

  あとがき
  付一 『登極令』附式
  付二 近現代の大礼関係略年表
  付三 平成大礼の諸儀式日程
  付四 近現代大礼関係の参考文献(抄)
  人名索引

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